カルメンは猿

カルメンのレッスン。速い上に力強い音が要る。力強く弾こうと思って力を入れてしまうと音が汚いうえに速く動けない。


「親指の力を抜いてください」


へ?親指?
とにかくやってみる。
あまり上手く力が抜けたような気もしないが、


あれ、まあ!
とたんに弓が弦に食いつく。


「押しつけようとして力が入ると、結局親指にも力が入って弓を持ちあげちゃうんですよ」


なるほどぉ。猿になれば良いのね。


猿は物をつかむのに親指を使わない。歩いたり走ったりするときには広がっているし、木の上を歩くときには親指が広がっているが、木にぶら下がる時やお芋をつかむ時も親指は他の4本の指と同じ向き。弓を持つ時は猿の手ね。



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カルメン漬

所用で東京日帰り。片道4時間、往復8時間。この時間を使わない手はない。


譜読みだ、譜読みだぁ!6月に演奏するカルメンの楽譜のコピー、音源を握りしめ新幹線に。ひたすら音源を聴きながら楽譜を追って口の中で音程、リズムをつぶやく。音漏れは…、してないはずだけど、してたらごめんなさい。怪しくてうるさくて。でも、たぶんしてない。大丈夫…。


テンポが揺れるところがよく分からないことを除けば、だいたい分かった。と、思う。さあ、あとは楽器で練習するのみっ。なんだけど、こんな速いのできるかなぁ…。




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何時の間にっ!

ふと気付くと…、


アンサンブルグループに加えて頂き、11月に発表する予定の曲を練習し始めた。めちゃくちゃ楽しいけれど、全然上手くいかない…。


小さなオーケストラに誘われて、念願のオーケストラでの演奏。発表の予定は未定だけれど、モーツァルトの練習を始めた。キャー、指が追いつかないっ。


師匠の携わっているチェロアンサンブル講習会に参加することに。こちらは舞台があとひと月少々に迫っている。練習あるのみっ。でも、楽しみ。


3つも同時進行させるなんて、いつからそんなにエラクなったんヤ、おまはんはっ!!!


う〜、頑張ります。


そうこうしているうちに、ホルンのお誘いまで来たっ!
チェロばっかり弾いていてホルンなんて全然口にしてない。吹いたらきっと唇から血が出るに違いない…。


えらいこっちゃ…




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えらいぞっ、絆創膏

小指ザックリからひと月。加齢とともにすっかり衰えた免疫と再生能力をフル回転させてようやく完治。再生したお肌はまだピンク色だし、ちょっとツルツルしていて薄い感じで頼りないけれども、もう大丈夫。


怪我をしてからずっと、あの貼りっぱなしの絆創膏を貼り続けていた。程よい柔らかさがクッションになるし、水にも強い。肌の色にも近いので目立たない。その上傷もきれいに治る。さらに接着材の材質かベトベトしないので、絆創膏をつけたままチェロを弾いても弦がベトベトしない。滑りも良いのでポジション移動も楽々。


お値段が高いのがたまにキズだが、これだけ効能があれば納得。ただ、お値段が高いだけに普通の絆創膏のようにあちこちにストックして置くわけにもいかず、怪我した時にすぐに手元にあると言う訳ではないのが残念。それでも、一旦普通の絆創膏貼ってからドラッグストアに走る価値はある。



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デビューしちゃいました

ついにこの日を迎えちゃいました。


予定通り9時に会場入り。公民館の会議室のような部屋。まずは色々なものを運び込み、舞台やイスのセッティング。せっせとお手伝い。しかし、パイプいすが怖い…。


無事に並べ終わったら、リハーサルの予定時刻まであと20分ほど。裏の倉庫で調弦とウォームアップ。


うん、だいたい、こんなもんかな。というところで袖へ。ま、袖と言っても演芸会舞台なので、横手のイスのところでしかないが。


で、順番になったので舞台に上がって譜面台やらイスやら調整して、いざ!


弾き始めたら、エンドピンがずるずる滑る。途中2回立て直して、3回目に大幅に滑ったところで、すっかり意気消沈。伴走のピアノが淡々と進むのを放置し、ピンをグリグリ刺しなおし、残り数小節を済ます。


普段の練習よりはるかに広い場所なので、音が響かないような気がする。音が返ってこない。ピアノに合わせようとしてピアノを聞くと自分が遅れて、それに伴走が合わせようとしてズルズル遅れていく。


かなり暗い気持ちになって、デュオの合わせ。やはり会場が広いためか隣りのチェロの音がよく聞こえない。掛け合いのところでどんどん遅くなる。さらに、最後の問題の個所、いつも合わなくなってしまう危険地帯でしっかり合わなくなり、リハーサル終了。


先生に「私の楽譜にも小節番号書いておいて貰えますか。もし、止まっちゃった時にすぐ再開できるように…」と、不穏なことを言われトボトボと舞台を降りる。シュン…


さらに15分ほどしてメンデルスゾーンのトリオの合わせ。これもみごとに空中分解。


それぞれの先生と共に速攻裏の倉庫へ。一夜漬けならぬ即席漬けの合わせ練習。30分ほど危険個所を繰り返し練習して、どうにかメドが立ったところで、先生方は退室。そりゃ、他の生徒さんのリハーサルも見なくちゃいけないから忙しい。


残された生徒3人で確認しながらさらに15分ほど練習し、別のグループが送り込まれてきたところで交代。みんな結構ジタバタしている。


開始まで時間があるので、近所のファミレスで昼食。リハーサルがボロボロだった割にはあまり気にならず、楽しく美味しくモリモリ食べる。戻って小節番号も書き込み準備万端。


小節番号を書き込んでみて発見。なんといつも判らなくなる最後の掛け合いのところは、その数小節前に自分がが弾いているところと同じフレーズ。単に1番と2番が入れ替わっているだけ。な〜んだ、じゃあいつも聞いているのように入れば良いだけなんだ。ちょっと気が楽になって楽譜を何回も読んでみる。


そうこうしているうちにプログラム1番がスタート。大人の手のひらに乗りそうな分数バイオリンを構えて颯爽と弾き始める、きっとまだ小学校に上がっていない僕。やおら弾き始めた彼よりも客席で身を乗り出している関係者と思われる方の緊張感がひしひしと伝わってくる。


もう少し学年が上がってくると、今度は舞台の上も緊張し始める。なんか客席で見ているのって、緊張が伝染してきてしんどい…。


なんて思っているうちにトリオの出番。どうなるかとおもったけど、思ったよりもうまくいった。ただ、会場に人が入ったらさらに音が返ってこなくなってとても弾きにくかった。さあて、ソロとデュオはどうなるんだろう…。


休憩が入って第2部に。休憩にはリフレッシュメント(軽い飲食)も用意されていて和やかな雰囲気。いける口なら、ワインもある。運転もあるし、下戸だし、残念ながら頂けなかったが、一杯行っちゃったらボウイングも滑らかかも…。


さあて、ついにプログラムの自分の名前が読み上げられ舞台に。今度はしっかりグッサリ床にピンを刺して、いざスタート。


「ふるさと」の最初の「ソ」はあっさりと。


出だしが思い通りに出られた後は、余裕が出てきた。会場を見まわす。その向こうに釜石の破壊された街と瓦礫の山と海を思い、復興を願う。これまで縁もゆかりもなかった東北の地だが僅かな期間お手伝いに行っただけで懐かしいと思える地になった。みなさんのふるさとが一日も早く心安らぐ地となりますように。


何回も練習した中でたぶん一番良く弾けた気がする。会場の音の響き方にも慣れてきた気がする。


で、デュオ。リハーサルの時よりはるかに隣りの音が良く聞こえる。よしっ。と、思ったら。


なんとっ。先生が弾きながら突然弓のネジを回す。弓緩んでるの???たまたまちょっと呼吸が付けるところだったので、リタルダントして大きく呼吸を入れる。どうやらそれが良かったような。やや暴走気味で入ってしまったテンポを戻す事が出来た。


ppで弓がプルプル震えるのが悔しいが、最後の危険個所も無事切り抜け、そして最大懸案事項の最後の重音2個。ひとつめのソミの和音が決まった。いつもこのソミが駄目で最後が腑抜けた曲になってしまうのに。よしっ、決まった。良い気になったら、次の1ポジションのドミが外れた。


あ〜、あそこで良い気にならなかったら、最後も決まったのに。


残念でした。


そこから後は心穏やかに残りの方の曲を聞き、片付けをし、打ち上げに参加し、気持ち良く1日を終える事が出来た。いやぁ、楽しかった。




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デビュー前夜

やっぱり、この日はあっという間に来てしまった。予想通りの忙しい年度初め。そしてザックリ事件。あともうちょっと練習したかったなぁ。


というところで、時間切れ。明日は9じ集合。午前中はリハーサル、午後本番。


さらに、追い打ちをかけるように昨日は仕事でボコボコにされ、ヘロヘロ。楽器に癒されようと音を出そうとしたら、涙の方が出てきそうで諦めた。


幸い、本日の快晴の空の下で考えたら、もうひと踏ん張りできそうな気がしてきたので、明日は頑張るぞ!


あ〜、わくわく
あ〜、どきどき


これからも発表したり、誰かの前で演奏する事はあるだろうけど、初めての発表会は1回だけだから、全部まとめて楽しみだぁ。



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アウターエッジで滑れ

ザックリやっちゃった小指の傷も随分とましになり、絆創膏を貼りながらも練習できるようになってホッ。


このところA線がキーキー言って困っていた。
弦が古いからかなぁ。
弓かなぁ。
ロジン炊いちゃったせいかなぁ。


色々原因を探っていたが、


師匠「弓が立ち過ぎてますね」
弓の一部分しか弦に当たっていなかったのでキーキーかすれていた、ということ。


べったりになるように角度を変えると…、


ビンビンに音が出た。もちろん、他の弦の音もバリバリ。


自分の中の感覚では、ベッタリだったのだが3分の2くらい浮いていたらしい。ベッタリつくようにすると弓の毛の駒の方の一部しか弦に当たっていないような気がするのだが、見てみるとまったくそのようなことはなくベッタリ。ちょっとアウターエッジを意識していきますか(スキーか!?)



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