弓の太さとテコの原理

少し曲の長さが長くなってきたこともあり、練習時間があっという間に過ぎて行く。忙しくて時間が足りないのも困りものだが、弾き続けているとあちこち凝ってくる。いすの高さや楽器の角度、譜面台の高さや弓矢チェロを握る力など色々な要因はあるのだろうが、手首が痛い。頑張りすぎて腱鞘炎にでもなるとやっかいなのでほどほどで辞める。

ところで、なぜバイオリンなどの弦楽器はあれほどまでに弓の持ち方をうるさく指導するのに、それを助けるような補助具が出てこないのだろう?しつけ箸のようなグリップや先の方までコントロールしやすい持ち手の太い弓とか。いくつもの弓を買い替えるのはもったいない、のは分かるが弓に簡単に取り付けられるようなものがあっても良いように思えるのだが…。

お箸を持つように自然に弓が持てるようにならないといけないらしいが、しつけ箸で物がつまめるようになったら、普通のおはしでもお豆さんが食べられるようになるのだから、初心者が難しいところを楽に通り抜けるための道具があれば時間の有効利用だと思う。厳しいお稽古がいやで楽器を辞めてしまう子供も少なくないだろうに…。楽に身につけたい、というのは単にズボラなだけだろうか。

それともやはり、文字通り血の出るような努力をして会得できる技術は簡単に身に着くようではいけないのだろうか…。