走ると上手くなる?

4巻、スズキの4巻であるが、これまで親切にも書かれていた指番号、ポジション番号が消える。

まずはどんな曲なのか分かるようにならないと。CDを聞けば一発だがそれではいつまでたっても楽譜を読む力がつかない。

まずはどこにでも持ち歩けるように楽譜をコピーする。よしっ、準備完了! 
最初の和音からつまづく。ヘ音記号の音符がすぐには分からない。ファ、ミ…。ん、ミか。で、ド、シ、ラ、ソ…と。ソ、ミ、ドの和音なわけね。ふんふん。

よしっ、次。ソは一緒、ド、レか。上はシね。ソ、レ、シね。ふんふん。

よしっ、次。げっ、4つ??? んなもん、どうやって一度に弾くんだ????

まあ、和音はどうすればいいのか先生に聞こう。次っ。

ソ・・・・、ド、レ、ド、シ、・・・・
う・・・、附点だ。そう、附点音符が苦手。拍がうまく取れない。
いや、ここで止まってはいけない。とにかくヘ音記号の音符が読めるようになるのだ!
今まで指番号に頼ってきたことを思い知らされつつぶつぶつ読み進む。

なんとか一区切りの所まで来る。あまりにブツ切れでどんなメロディーなのかよく分からないが、とりあえずドレミファと言えるようにはなったか。

翌日。ふと思いついてトレッドミルでトレーニングする際パネルに楽譜を貼ってみた。タン、タン、タン、タン…、ゆっくりジョグのペースに合わせて口の中で音をつぶやきながら音符を追ってみる。

ドー、シー、ドーー、 ソ、ドーーレーードーー、シードーラーーシレドシラ…。あら不思議、とたんに曲に聞こえてきた。附点もすんなり。拍が定まると曲が定まるのね。

退屈しのぎに楽譜を眺めるつもりだったのに、なんのなんの、ぐんぐん進む。ついでに飽きも来ない。一石何鳥?相変わらず流れが止まって何の音か数えなければ分からないのもあるが、メロディーも分かってきて後半もそれらしくなっていく。

こりゃいい。チェロの練習とランニングの練習の時間をとるのが難しくなってきていただけに両方いっぺんにできるのは時間の節約にもってこい。

明日もこの手だ!