オーケストラ

憧れていたオーケストラと演奏する機会を得た。ただし、チェロじゃなくてホルン。マスタークラスの講習を受講すると演奏ができる、という形式。オーケストラのコースの皆さんは1週間みっちり講習とリハーサル。ホルンアンサンブルは半日x2日間。

まずは、講習。どんな人が何人くらい集まるのかドキドキしながら集合。30人ほどのイスが用意されていている。どこに座る、との指定もなく、3番の楽譜を貰っているので、右の方に座る。

徐々に人が集まり、受付も終了し、オリエンテーションも済み、講師の到着を待つばかり。みなさん、アップが始まる。色々な流儀があって面白い。

面白がっている場合ではない。とりあえずアップ。が、講習開始までけっこう時間が空いているので、その間中アップしていてはそれだけでへばってしまいそう。トイレに行ったり、建物の中をうろついたり開始を待つ。

講師登場。通訳を介してのジョークは今一つピンとこないが、フレンドリーな人。早速始める。

何でもない「ド」の音がとてもきれい。艶々でキラキラ。美しい風景の一部になっているつもりで吹いて、とのこと。緑と水と空と山と、そんな情景を思い描いてみる。

内容はリップスラーで上がったり下がったり。それをすべてのキー(調)で。高い音も低い音も出ないのが悔しいけれど、どこまでも美しく響く音を聞かせてもらえるだけで価値がある。

音の生まれる瞬間に集中する、とか、プレスをしない、とか技術的なアドバイスも少なくはないが、もっと哲学的な音楽への思いを語る。通訳がたいへんそう。ああ、もっと吹きたい。今聞いた音のイメージが残っているうちに、もう一回。とはやる気持ちと、休み休みやらないと口が持たない、という気持ちと、いったりきたりしながら話を聞く。

あっという間に予定の時間を迎え、あとはコンサート曲のリハーサル。いくつかのポイントをパッパッパッ、と指示しどんどん進む。こちらも始まったらあっという間に進んで、1日目の講習終了。

早いぃ〜。

こんなんで本当に本番大丈夫なのだろうか…??? 他の人は大丈夫そうだけど自分は心配。明日も頑張ろうっと・・・。