条件反射

さあて、とチェロを取り出して、チューニングして、アップして、今日は金婚式から練習…、とページを開いて弦を置いたら・・・。

ベートーベンのメヌエットが始まってしまった。条件反射ってスゴイ。もうひと月以上メヌエットから始めるパターンで練習してきたのが頭にこびりついているのだろう。目は楽譜のミを見ているのに、手はA線の上で1,2,と動き始めていた。

さすがにすぐに気付いたが、そのまま弾き続けてみた。あら、随分と覚えているものね。ポジション移動も勝手に左手が動いていく。スラーや弓の上下も合っているような気がする。長い曲ではないが、ひとつの曲の動き(と、言ってよいのだろうか。まあ、右手も左手も運動しているが…)を一連の動作として記憶してしまっている、ということなのだろう。しかも、音楽がついているので、記憶を引き出しやすい。

においやメロディーは記憶を呼び起こすきっかけを持っていると思う。懐かしのあの曲を聞くとあの時のシーンや感情が呼び出される。もう何年も思い出したこともないことなのに。

シャカリキになって何時間も練習したわけではないが、少しずつでも積もるとそれなりになるのね。以前ほど進歩が明らかにならなくなってきただけにこの確認は嬉しい。

さあ、明日はレッスン、頑張ろう。