買っちゃった

ついにケースを買ってしまった。お借りしているチェロのケースは頑丈だけど極重たい。最軽量のカーボンマスターを買う気満々だったが、結局バックルが少なくてちょっと頑丈そうなGEWAのケースを購入。ビビットな色もお気に入り。ちょうどセール中でなかなかお得に購入できた。平日の午前中、お客さんがいない事もあって随分と丁寧に対応してくれた。ストラップを付けたり、展示中の楽器を入れて担がせてもらったり、おまけに秤で重さまで比べてくれたり。本当にありがたかった。昨日行ったお店では放っておいてくれるのは煩わしくなくて良かったのだが、あまりに放りっぱなし。なんか無視されているみたいだった。どちらのお店もほどほど遠いので、今後の御贔屓は本日のお店かな。

そして、その後!
さらに、弓の試し弾きをさせてもらう。「良い弓を買った方が良い」という一般論に惹かれてなのだが。だいたい今使っている弓が良い弓なのか、良くない弓なのか判らないし、そもそも良い弓とはどんな弓なのかも良く分からない。ので、「色々試したいのですが…」と頼んで、4本見つくろって貰った。「あの、楽器も貸してもらえますか」厚かましいお願いをして適当な楽器も出してもらった。
試奏室に入る。
順番に弾いてみる。違いがあるような、ないような。はっきりわかるのは今弾いている楽器は、借りている楽器よりずっとずっと響きがきれいという事。余りに気持ち良くて、4本の弓を変えながら、音が外に漏れていない事を祈りつつ知っている曲を弾き倒す。
弾きまくっているうちに、そのうちの1本と相性が良くなってくる。音が良いとか、何かはっきりとした違いというよりは、なんか扱いやすくてしっくり来る、といった感じ。
気づくと昼過ぎ。開店早々に来て1時間ほどはケースを吟味していたはずだから、残りの1時間以上はこの部屋で弾いていた、ということ?弓も楽器も売り物なのに、こんなに長い事使っていて良いの?という気もしたが「お客さん、そろそろ」と言われない事を良い事に楽しませてもらった。
しっくりきた1本を持ってレジへ。結局4本の中で一番高い奴だった。必ずしも値段と質は一致しない、との話もあるがある程度までは相関するのかもしれない。
先日切れてスペアを使ってしまっているA線もセール中で格安だったので購入。
あとは本体だけ。
試奏したあのチェロをうっかり買ったばかりのケースの収めてカードを切らなかった自分を褒めてやりたい。あやうく清水の舞台からころげおちるところだった。